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伊東市 新築戸建て 新築日誌
T様邸③ 木材の大敵は?

皆様、こんにちは!

シリーズでお伝えしている新築T様邸。

前回は耐震等級のお話をさせていただきました。

伊東市 新築戸建て 新築日誌T様邸② 耐震等級3って必要?

今回は「耐久性」についてのお話しです。

住まいの構造を支える木材。

この木材の劣化対策をしっかり考えて設計されているか、そしてしっかり施工されているのかが家を長持ちさせる大切なポイントです。

 

家の耐久性を下げる敵とは?

「耐久性」に直結する住まいの構造、それを支える木材の最大の敵はなんだと思いますか?

それはシロアリと水です。

え、水??と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、正確には、水分や湿気が原因で発生する木材腐朽菌、この木を腐らせる菌が木材の大敵ということになります。

 

家の耐久性をあげる、シロアリ対策

まずはシロアリについてです。

シロアリ対策は多種多様な方法があります。

一般的なシロアリ対策は、基礎から1mまでの高さの木材への薬剤塗布となります。

新築時には比較的安価で保証を得られますが、問題は一般的な薬剤だとその効果が5年程度で薄れてしまい、保証期間も5年になってしまうということです。

5年後に再度、薬剤塗布して保証を得ればよいのですが、費用が新築時より高くなってしまいます。

新築時と違って、床下に潜りこんで作業する為、とても大変なんですね。

コストが上がってしまうのも仕方ありません。

当社では10年保証が標準の「Jotoしろあり保証1000」を採用しています。

この保証制度では標準保証が10年、そして20年の保証延長制度もあり、新築時から30年もの間、シロアリ被害に対する保証を受けることが出来ます。

10年目以降の延長更新手数料も、5年ごとに点検費用を含めて3万円と比較的安価で保証延長が可能なんです。

もちろん保証を受けるために、ある一定の施工条件が必要となり費用も安い部材に比べると少し高くはなりますが、保証内容やメンテナンス費用など費用対効果がとても高い保証制度だと当社では考え、この制度を採用しています。

 

家の耐久性をあげる、雨漏り・結露対策

雨漏りや結露も「水」。

なぜ「水」が耐久性を下げることになるのでしょうか。

それは、木材腐朽菌が関係しています。

木材が腐る原因となる木材腐朽菌。

この菌は、4つの条件(栄養・温度・空気・水分)が全てが揃うと発生します。

木造住宅から木材をなくすことはできませんので、いかに木材腐朽菌を発生させないかが「耐久性」に係わる大切なポイント。

では、木材を湿らせないよう、乾燥した環境にしておくには、実際どうすればいいのでしょうか。

 

◇木材を濡らす雨漏りは定期点検を

 

雨漏りは住宅瑕疵担保責任保険の対象にもなっているように、新築から10年間は保証されています。

ただし20年、30年と時間が経過するとともに、屋根や外壁、バルコニー防水、シーリングなど劣化が進んでいくので、定期点検がとても大切になります。

 

◇木材を濡らす結露は壁内結露に注意

 

結露というと、寒い時期になると窓に発生する結露を思い浮かべるのではないでしょうか。

樹脂サッシや最新の高性能アルミ樹脂複合サッシであれば、こんな結露は発生しないと思いますが、ペアガラスにした程度では窓の結露は防げません。

結露をほっておくとカビやダニの温床となり健康被害も及ぼします。

もし結露にお悩みの方がいらっしゃいましたら、内窓リフォームをおすすめします。

内窓の取付けリフォームは、お客様が口をそろえて「やってよかった」と言っていただける、結露だけではなく断熱効果も期待できるおすすめのリフォームです。

実は今回お話ししたい結露は、窓に発生する表面結露ではなく、壁内におこる内部結露のこと。

 

◇壁内結露(内部結露)とは?

 

壁内結露とも呼ばれている内部結露は、木造住宅においてとても危険なもの。

結露は室内と屋外に温度差が生じることによって発生します。

壁内結露は、室内で温められた空気が冷たい屋外に移動しようとする際、空気中に含まれる水分や湿気が壁内に浸入し、その湿気が壁内で飽和状態に達することで起こります。

壁内結露が発生し、木材が湿気にさらされ続けると、木材腐朽菌が発生し構造材である木材が腐ってしまい、とても危険な状態に。

 

◇壁内結露対策はなにが必要?

 

壁内結露を防ぐために、どんな対策をすればよいのでしょうか。

・結露計算をする。(計算によって机上では結露のない壁構成を設定)

・断熱材や防湿層をすき間なく施工する。

・外壁構造用パネルを使うときは透湿性能を考慮する。

 

防湿層や断熱材のわずかな施工の隙間から空気が流れると、内部結露の原因となってしまいます。

こちらの画像は、防湿層の断熱材が設置されているNG例とOK例です。

引用画像:建材ダイジェスト「間違いだらけの断熱材施工 グラスウール編」より

悪い例は隙間がところどころにあり、なんだかぐちゃぐちゃに押し込んだだけのような印象です。

良い例では、隙間なくきっちりぴしっと断熱材が入っています。

まずは隙間のない施工が必須。

それでも壁内に入ってくる湿気を完全に防ぐことはできないので、湿気を通気層に放出して結露を防ぎます。

その時、大事なポイントが外壁構造用パネルの透湿性能になります。

 

◇ダイライトってなに?

 

ダイライトは外壁構造用パネルです。

外壁構造用パネルには、透湿性能が備わっています。

透湿性能とは、湿気の通しやすさを数値化したものですが、ダイライトは合板の約7倍も湿気をよく通します。

画像引用:大建「90万世帯がダイライトを採用した理由:耐震性の維持は構造材の結露を防ぐこと」より

  • 実は透湿性能だけなら、ダイライト以上の性能の高い構造用パネルもあるのですが、ダイライトはプラスして、シロアリにも強い、腐らない、さらに準不燃材として認定されている火にも強いというすごい素材なんです。

合板よりは少しだけ高いんですが採用したくなるのがわかっていただけたでしょうか。

今回施工したT様邸で、耐久性という点からダイライトを採用したのはこのような理由からなんですよ。

次回は、あたたかい家を叶える断熱材と耐久性をあげる土台のお話しです。

お楽しみに~!

伊東市 新築戸建て 新築日誌T様邸④ 断熱材と国産木材

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