2022年4月1日からアスベストの事前調査が義務化します!気になる調査費用や除去方法は?
こんにちは。
今回は、2022年4月1日から義務化される「アスベストの事前調査」についてお話させていただきます。
大きな健康被害をもたらすアスベスト。
リフォーム時に調査することで、安心して暮らせるようになりますので、ご参考いただければ幸いです。
アスベストとは?
アスベストとは、天然に産する繊維状けい酸塩鉱物のことを指します。
簡単に言いますと、アスベストを「石綿」というように、繊維状に加工された石です。
不燃・耐熱性があり、腐りにくく、絶縁性や親和性もある性質から、建材に関わらず多くの分野で使用されてきました。
しかし、アスベストの飛び散った繊維を吸い込むことで肺線維症(じん肺)、悪性中皮腫の原因や肺がんを起こす可能性があるということがわかり、今では使用が禁止されています。
※平成24年3月をもって製造・使用等が全て禁止。
2022年4月1日から何が変わるの?
2022年4月1日から、アスベストの事前調査が義務化します。
報告が必要な工事
・解体部分の床面積が80㎡以上の建築物の解体工事
・請負金額が税込100万円以上の改修工事
・請負金額が税込み100万円以上の下記工作物の解体、改修工事
・反応槽、加熱炉、ボイラー、圧⼒容器
・配管設備(建築物に設ける給⽔・排⽔・換気・暖房・冷房・排煙設備等を
除く)
・焼却設備
・煙突(建築物に設ける排煙設備等を除く)
・貯蔵設備(穀物を貯蔵するための設備を除く)
・発電設備(太陽光発電設備・⾵⼒発電設備を除く)
・変電設備、配電設備、送電設備(ケーブルを含む)
・トンネルの天井板
・プラットホームの上家、鉄道の駅の地下式構造部分の壁・天井板
・遮⾳壁、軽量盛⼟保護パネル
リフォーム工事や、解体を伴う工事の場合は該当する可能性があります。
アスベストについてご不安な場合は、お気軽にご相談ください。
もしアスベストが見つかったらどうしたらいいの?
2006(平成18)年以前に建てられた建築物においては、 耐火被覆材等の吹き付けアスベストや、屋根材・壁材・天井材等にアスベストを含んだセメント等を板状に固めたスレートボード等が使用されている可能性があります。
アスベストは、その繊維が空気中に浮遊した状態にあると危険とされています。
吹きつけられたアスベストの他、貼り付けられた保温材や耐火被覆材等が劣化、破損した場合は空気中に浮遊してしまうので、飛散防止対策が必要です。
アスベストの調査費用・飛散防止工事費用はどのくらい?
アスベストの調査は専門機関にお願いする必要があり、調査の相場は3~5万円程とされています。
飛散防止工事については、施工方法にもよりますが、除去方法より封じ込め工法、囲い込み工法が安価となります。
アスベスト除去1m2当たりの費用の目安/国土交通省発表(2007年)
アスベスト 処理面積 |
除去費用 |
---|---|
300m2以下 |
2.0万円/m2 ~ 8.5万円/m2 |
300m2~1,000m2 |
1.5万円/m2 ~ 4.5万円/m2 |
1,000m2以上 |
1.0万円/m2 ~ 3.0万円/m2 |
※相場に変動があるかと思いますので、あくまでも目安としてお考えくださいませ。
さいごに
アスベストの事前調査が義務化されることにより、目に見えない健康被害を防ぐことが可能となりました。
当社では2人、石綿作業主任者の資格を取得しましたので、安心してご相談くださいませ。
リフォームをする際、調査と除去工事の費用が2022年4月1日より加わることになりますので、ご承知おきいただければと思います。
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